ウブドにはいくつか美術館がありますが、その中のひとつ、
プリルキサン美術館(Museum Puri Lukisan)に行ってきました!
ウブドセントラルにも近いこの美術館は、
1930年代、バリの伝統芸術を守るために発起した芸術家共同体「ピタマハ」によって創設された、
とても由緒ある美術館です。
入口から入ると、綺麗な蓮池が広がり、ウブド中心地の喧噪が嘘のようなノンビリとした場所。
その一角、大きなガジュマルが生い茂るその場所に、
木に飲み込まれつつある女性がいます。
ガジュマルは、別名「絞殺木」とも呼ばれる木。
ガジュマルの木から伸びてきた蔓が他の草木に絡みつき、どんどんと成長し、
しまいには、絡みついていたものを飲みこんでしまいます。
タイのアユタヤにある仏像の顔や、カンボジアのタ・プロームなどが有名です。
この女性の像はいつからここに居るんでしょうか?
チャナンも供えられ、大切にされているようです。
これから何十年、何百年かけて、この石像を飲みこんでいくのでしょうね。
プリルキサン美術館の片隅に、ひっそりと佇んでいます。
ぜひ彼女に会いに行ってみてくださいね。
NANA