お葬式と言ったら、日本ではしんみりと悲しい行事と言った感じですが、
バリ島のお葬式(ガベン)はとっても賑やか!
輪廻転生を信じるバリ人にとっては、人生最大のイベントとなるのです。
今回はガベンの準備を見学してきました♪
ガベンには塔のバデ(Bade)と、動物の形をしたルンブー(lembu)というものを作ります。
バデに遺体を乗せて火葬場まで運び、ルンブーに移して遺体と一緒に焼きます。
お葬式には膨大な労力とお金がかかるので、地位の高い人やお金がある人以外は
基本的には合同葬儀となるようです。
村人たちが集まり、数日前からせっせと準備を始めるのですが、
男性の仕事、女性の仕事はきっぱりと別れています。
女性はお供え物のチャナン作り!
男性は竹を削ってルンブーやバレ作り!
ちなみに村で誰かが亡くなったら、必ずお手伝いに行きます。
よほどの事情がない限り、この義務を放棄する事はできません!
もしこういったお手伝いをしなかった場合は、自分が死んだ時に誰も来てくれないんだとか。
バリ人、結構怖いですよー(苦笑)
ルンブーの骨組みは竹と木材。
ちょうど胴体の部分を作っています。
ここに遺体を納めるスペースを作るんですね。
頭を付けたら、ちょっと動物らしくなってきたかな?
出来上がりは黒い牛になるそうです。
細かな装飾を作るのも男性の仕事。
金色に塗った装飾を塔に貼っていきます。
この日はこれでお仕事は終わり!
当日は見ることが出来なかったのですが、以前見学した様子をご紹介します。
出来上がりはこーんな感じ!
当日はパレードをしながら火葬場に向かいます。
お神輿のように担いでいくんですよ!
バデには棺が納められ、こちらも神輿のように担がれて運びます。
上に立っている人が持っているのは不死鳥。
ガムラン奏者も上に載っているので、結構な重量ですよねー。
担ぐ人は大変そう。。。休み休み進んで行きます。
交差点ではバレをグルグルと回し、死者が間違えて家に戻ってこないようにするんだそうです。
ガムラン隊も出動し、とっても賑やかに練り歩きます。
その後はルンブーに遺体を移し替えて、ガスバーナーでガンガン焼いていきます。
初めて見た時は正直、ギョッとしてしまいました(苦笑)
観光客も集まり、相当賑やかな火葬式。
日本人の感覚だと、写真を撮ったりするのは不謹慎のように感じますが、
旅立ちの門出を祝う感じなのかな。
私もバリ式のお葬式がいいかな?なーんて思っちゃいました(笑)
NANA