バリ島といえば、芸術&芸能の島。
私の住むバリ島ウブドでは、毎晩<芸能鑑賞>ができちゃいます。
私の所属する<バンジャール パダンテゥガル・カジャ>では、
毎週水・土・日曜日に<ケチャ&ファイアーダンス>が催されています。
<ケチャ>は、もともとバリ島に住み着いた西洋人が生み出したダンスだと、
何かの本で読んだことがあります。
<チャー、チャッチャッチャッ>ではじまる 陽気な歌声。
私は大好きです。
円形にあぐらをかいて、総勢男性100名あたりで
<チャー、チャッチャッチャッ>
手を上げ下げし、肩で息をして、上半身のダンスを繰り広げるのです。
その総勢男性100名は、すべて
<バンジャール パダンテゥガル・カジャ>男衆です。
円のなかで華麗な踊りを舞う男女も、もちろん同バンジャール出身者です。
「ラーマヤナ Ramayana」物語です。
美しい女性<シタ Sita>をめぐって、壮絶な争いが繰り広げれられるのです。
名前は<シタ>でも 役回りはウエをいっていますね。
猿の英雄<ハノマン Hanoman>です。
<ジャラン ハノマン Jl.Hanoman>は、直訳すると
<白猿通り>となるのですね。
ちなみに<スグリワ Sugriwa>という赤猿も登場しますよ。
<ジャラン スグリワ Jl.Sugriwa>は
<赤猿通り>となる訳ですね。
そしてそして、私の一番好きな
サンヒャン ドゥダリ<Sanghyang Dedari>
初潮を迎えてしまったら、この踊りを踊ってはいけません。
だから若い女の子しか踊らないのです。
「オレの母ちゃん、シンガーなんだ。」
まだ恋人どうしの頃、現在の旦那(通称キヨシ)が、私にいいました。
「シンガー? 素敵ね。」
そう答えた当時の私。
想像していたのは、マイク片手に紫のドレスで熱唱するお母さんでした。
黄色の帯<スレンダン>を胸にまき、右に左に揺れながら
やさしく歌いつづけるお母さん。
素敵。。。
<デウィアユ~~~ デウィ~~~スチ~>ではじまる 心に響く天使の歌声。
私は大好きです。
私も「シンガー」に、なろうと思っています。
今の会社を引退した暁には。
メロディは鼻歌で歌えちゃいます。
あとは、ローマ字書きの歌詞さえ手に入れば、
私も立派な「シンガー」よ。
サンヒャン ジャラン<Sanghyang Jaran>
これが俗に言われている<ファイアーダンス>です。
おじさんの足の裏の皮は、きっと2センチはあるかと思います。
燃えているココナッツの殻の上を、裸足で歩き回るのですから。
ちなみに、この馬<Jaran>に扮したおじさんは、
ボナ<Bona>村出身のお方です。
どうやら<バンジャール パダンテゥガル・カジャ>男衆は、
足の皮が薄いようですね。
サンヒャン ドゥダリ<Sanghyang Dedari>も、
サンヒャン ジャラン<Sanghyang Jaran>も
本来でしたら、トランス舞踊です。
観光用ですから、毎週毎週トランス状態では、いられませんよね。
もちろん、寺院で繰り広げられる舞踊は、本物です!
思い返せば、16年前。
我が家にあるのは白黒テレビ1台のみ。
しかも、チャンネルは国営放送1局のみ。
当時は週1だったケチャダンス、
毎週水曜日の夜が、とっても楽しみでした。
今では週3の公演となったケチャダンス。
今宵はテレビのスイッチを切って、
ちょっくら バンジャールに足を運んでみましょうよ。
聴こえてきましたか?
チャー、チャッチャッチャッ♪
<Kecak & Fire Dance>
グループ名:Trena Jenngala
場所:Br.Padangtegal Kaja
ハノマン通りとデウィシタ通りの交差点
開演時間:19:00
料金;Rp.75,000(2010年1月現在)
エリコ